『秒速5センチメートル』の聖地

駅のホームの立ち食いそば

新海誠監督の2007年公開の映画『秒速5センチメートル』では、主人公が東京から栃木県の小山駅で乗り換え、両毛線の岩舟駅で降ります。ファンの間では、この映画に登場する小山駅の両毛線のホームにあった立ち食いそばのお店が聖地になっていました。

その後、2015年に両毛線のお店はなくなり、宇都宮線の上りホームだけになりました。両毛線のお店の味は、宇都宮線のお店に受け継がれています。

小山駅のそばは、戦後まもなく始まりました。もともとは、3店舗ありました。

ホームに漂うつゆの香り

宇都宮線の上りホームには、そばつゆのしょうゆとぶしの出汁の香りが漂っています。この香りには、なかなか勝てません。ついつい食べてしまいます。

一番人気は、トッピングにてんぷらと生卵を入れた「天玉そば」です。

天ぷらは、つゆにつけると、くずれるのですが、この油の沁みた天ぷらとそばとつゆを一緒に口に入れると、絶妙な味になります。さらに玉子の深みが加わるのですから、一番人気もうなづけます。

大盛りはありませんが、替え玉(180円)があります。二玉は、かなりのボリュームです。

味の肝心となるつゆは、黒く、甘みがあります。温かいめんつゆは、かえし、出汁からすべてつくっています。鯖節とウルメ節が中心の出汁です。めんつゆに使うしょうゆは、埼玉県熊谷市のきんまる星醤油を使っています。

中太の麺は、あらびきの田舎風のそば粉を使っています。珍しいのは、乱切りにして、田舎風にこだわっています。

うどんは、北海道産の小麦粉と讃岐うどん向けの小麦粉をブレンドし、超多加水製法で練り上げています。

濃いめのつゆに合うコロッケ

今回、いや、ここ数年は、コロッケ、きつね、生卵のトッピングです。

そばにコロッケは意外な組み合わせですが、コロッケにつゆを染み込ませると、フライのころもとじゃがいもの味が引き立ちます。

そして、甘辛い味付けのきつね(お揚げ)も、濃いめのつゆと合います。

さらに、生卵のコク、深みで、完璧に仕上がります。

ジャンボメンチカツ

最近、どんぶりいっぱいの大きさの「ジャンボメンチカツそば・うどん」という新しいメニューができました。

他にも、栃木市から全国に広がった「岩下の新生姜」のトッピングもあります。さっぱりした新生姜は、濃いつゆの箸休めにぴったりです。

また、「ねぎだく」が60円で、薬味のねぎが山盛りになります。ちょっと辛味のある生のネギの薬味はつゆを飲み干すときには、最後の一滴まで楽しみになります。

季節の限定メニュー

また、季節ごとに、限定メニューもあります。

夏季限定にはそうめんがあります。そうめんのイメージは乾麺ですが、このお店では生そうめんを使っています。

こうした、麺へのこだわりは、運営しているのが、中沢製麺という麺の会社だからです。

他にも、「岩下の新生姜と鯛出汁つゆのにゅうめん」「鶏皮の旨煮そば」など、季節ごとに楽しめます。

メニュー

かけそば・うどん 280円

天ぷらそば・うどん 280円

月見そば・うどん 340円

きつねそば・うどん 340円

山菜そば・うどん 380円

野菜コロッケそば・うどん 380円

ジャンボメンチカツそば・うどん 480円

岩下の新生姜スライスそば・うどん 390円

お土産用特製柚子七味 650円

トッピング

ねぎだく 60円

天ぷら 110円

岩下の新生姜 110円

生卵 60円

きつね 60円

山菜 100円

野菜コロッケ 100円

替え玉 180円

営業時間

6:40〜20:00

住所

小山市駅東通り2丁目1−22

JR宇都宮線 12番・13番ホーム

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